轟(とどろ)の滝 高知秘境の滝

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 高知県を流れる物部川の支流日比原川の中流にある「轟の滝」は高知駅から40kmほどあり、公共交通機関としては、JR土佐山田駅から美良布(びらふ:アンパンマンミュージアム)までしかバスは行っていないようだ。市営バスが美良布から大栃まで行っているようだが、利用可能かは定かではない。案内では美良布からタクシー利用30分とある。
 車では国道195号線を美良布から8㎞ほど行ったところに「轟の滝」へ左折の看板が出ている。そのまま行くと物部川を渡って県道217号線を北上する。217号線に入ると道は狭くなってくる。さらに進むと轟の滝の案内板があり、山道に入る。車1台が通れるほどの道だが、意外に退避場所が少ないので、前方を注意しておかないと、対向車があると、かなりバックさせられる可能性がある。
 山道を登って、前方が開けたところが見えてくる。橋があり、渡ったところ左手に建物があり、茶屋になっている。右手に駐車場がありその先にトイレがある。

轟の滝(国土地理院地図閲覧サービスより)

轟の滝(国土地理院地図閲覧サービスより)

 轟の滝の展望台は、駐車場側とは反対、橋側から見て左側(下流側)にある。車は入れない。
 歩いて200mほどのところに大きな看板が出ている。

轟の滝入口

轟の滝入口

 この看板の所から階段を降りたところ、すぐの所に東屋様の展望所がある。後で分かったが、轟の滝の全容を見渡すにはここが一番適しているようだ。滝までは若干遠いが、三段となっているその全容が見える場所としてはここが一番良かった。

轟の滝全景

轟の滝全景

 展望所をさらに下りて行くと、吊り橋にでる。ここを渡って対岸側へ行くと、滝の間近にまで行くことがができる。

日比原川を渡る吊り橋

日比原川を渡る吊り橋

橋から見た三段目の滝、一番下の滝になる。岩の奥に滝つぼがあり、そこから右に方向を変えて川へと流れ込む。向かいに見える岩に登ることも出来るようだが危険そうなのでやめた。

三段目(下)の滝

三段目(下)の滝

一番下の川となっている部分に降りることができる。川を渡る飛び石が並んでいる。意外にも水量はそれほど多くない。滝の豪快さに比べるとずいぶんと穏やかな感じだ。

三段目の滝の下の川中にある飛び石

三段目の滝の下の川中にある飛び石

飛び石を渡りながら滝を見上げることができる。二段目(中間)と三段目(下の段)の滝を真正面に見ることができる。

滝を下から見上げる

滝を下から見上げる(二段目、三段目が見える)

滝横の遊歩道を登っていく。滝の見える場所に来た。どうも二段目(中段)ではなく一段目(上段)のようだ。地形との関係で二段目には近づけないのではないかと思う。

一段目(上)の滝

一段目(上)の滝

一段目(上段)の滝壺、壺の縁から二段目の落ちて行くところが見える。そして、滝つぼの水はあくまでも透き通って、その青色が際立っていた。

一段目の滝壺

一段目の滝壺

一段目からすぐ上に、轟神社があった。いかにも山奥の神社と言った歴史を感じる風格と神秘的な様子だった。その脇を通り過ぎれば、出発した場所に戻ることができる。

轟神社

轟神社

 轟の滝は、場所的には高知の奥まった所にあるが、車で近くまで入っていくことができるため、若干秘境感に欠けてしまうところがあるが、周りに何かがあるわけでもなく、滝の上から下まで脇の道を進むことができ、自然の中に浸ることができる。
 そして何と言っても、展望台から見下ろす滝の姿は荒々しさより、なぜか優雅さを感じる。そして近づけば、その勢いと水の美しさが際立つ。
 40年以上前に来たときは、バスを使ってやっとの思いで着いた記憶があるが、過去の写真を見直して滝の姿はほとんど変わっていない。時間がゆったりと流れている場所のように感じた。

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