小清水原生花園と涛沸湖(浜小清水駅~北浜駅)

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7月1日に釧網線を利用して原生花園に行くことにしたのだが、途中駅で降りると次の列車まで5時間以上時間が空いてしまうので、その時間を潰すために浜小清水駅を降りて、臨時停車駅の原生花園駅、北浜駅までの間を歩いて小清水原生花園を踏破することにしてみた。
浜小清水駅~原生花園駅3.2km、原生花園駅~北浜駅5.4kmなので、そう長い距離でもない。途中原生花園駅近くで通り雨にあったが、天気は曇りのまずまずの日よりだった。

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浜小清水駅~原生花園駅

浜小清水駅を11時28分に下車、駅の建物はずいぶんと様変わりをしていた。現在は道の駅「はなやか小清水」が併設されてた。列車を降りたのは自分1人だけだったが、道の駅は車で立ち寄る人でにぎわっていた。

釧網本線

釧網本線

駅を出て原生花園方向に歩いて行くと右手に小高い丘が見え、その上にピラミッド状の建物が見える。フレトイ展望台だ。すぐの踏切を渡った先はキャンプ場になっており、近辺はフレトイ貝塚の跡となっていた。

フレトイ展望台

フレトイ展望台

フレトイ貝塚

フレトイ貝塚

丘を登ると、東側に浜小清水の駅、その先に知床岬の連山が展望できる。

展望台より駅方面

展望台より駅方面

海は曇っていたせいか、やや灰色を帯びていた。流氷を見るには良い所なのかもしれない。

フレトイ展望台から海を見下ろす

フレトイ展望台から海を見下ろす

フレトイ展望台が小清水原生花園の東の端となる場所で、ここから西へ北浜まで続く。
だが、展望台の周りはあまり花はなく、丘の上で原生花園方面に向かう道も付いていないようだったので、あきらめて丘から下り、海岸に行ってみることにした。

浜小清水の砂浜に下りて

浜小清水の砂浜に下りて

海岸線は砂地がずっと先まで続いていた。海からの風のせいだろう陸側は崖になっていて、その上に花々が咲いていたが近寄れない。しばらく浜を歩いたが、けっこう歩きにくいことや残念ながら海以外にあまり目に入るものが無いので戻ることにした。
海辺の植物もあまり目立ったものは無かった。

踏切を渡り、国道に戻り、舗装された道路を原生花園方面へ向かう。海側と違って、道端には所々に花が咲いていた。途中にルピナスだと思うが、その群生があった。原生花ではなく、栽培種が野生化したものと思われるが、北海道で良く見かける花だ。
なお、浜小清水から原生花園までの間は国道脇からしか見ることができないので、花の種類も少なく、まばらなので物足りない感じだ。

涛沸湖(とうふつこ)

浜小清水の駅から500mぐらい進むと左手(南方面)に涛沸湖が見えてきた。一面の草原の向こうに湖が見える。

湯沸湖が見えて来る

涛沸湖が見えて来る

涛沸湖の先に斜里岳がうっすらと見えた。

湯沸湖の先に斜里岳

涛沸湖の先に斜里岳

さらに進むと放牧されている馬の群れも見えてきた。

湯沸湖に放牧されている馬の群れ

涛沸湖に放牧されている馬の群れ

湖が見えてから1km強進むと、涛沸湖(旧文字で濤沸湖)の看板があり、そこから小清水原生花園展望牧舎への木道がある。

涛沸湖の遊歩道入口

涛沸湖の木道入口

奥に展望牧舎がある。ここから涛沸湖の草原一帯を見渡すことができる。

原生花園展望牧舎

原生花園展望牧舎

涛沸湖のパノラマ

涛沸湖のパノラマ

牧舎への木道周辺の花

木道から戻って、さらに1kmほどで原生花園駅が見えてきた。

原生花園駅が見えて来る

原生花園駅が見えて来る

この駅の前にも木道があるが、距離はわずかで、周りはハマナスやノハナショウブが咲いていた。

木道の周りの花々

木道の周りの花々

ここは花より牧場の目の前で馬が草を食んでいる姿を見るには良い所だ。

原生花園駅前の涛沸湖への遊歩道から

原生花園駅前の涛沸湖の遊歩道から

さらに、北浜の方に進むと、遠くにエゾスカシユリの群落があるようだったが、入ることは出来ない。

原野の中の群生

原野の中の群生

湖の近くの群生

湖の近くの群生

原生花園

花の時期限定の臨時停車駅、原生花園駅は山小屋風の小さな駅舎があるだけだ。

原生花園駅

原生花園駅

駅の下の道路側には小清水原生花園インフォメーションセンター「Hana」という立派な建物と駐車場がある。写真の展示や売店などがある。

小清水原生花園インフォメーションセンター

小清水原生花園インフォメーションセンター

さっそく原生花園の中に入る。駅名を原生花園と名付けるほどに、北海道の原生花園の中でも整備され、花の群生する様子も見ごたえがある。

原生花園の花々

原生花園の花々

浜小清水側の原生花園の様子。国道を歩いてきたときにはこちら側はほとんど見えなかったが、延々と原生花園がつながっている。

原生花園から浜小清水駅方面(西)を望む

原生花園から浜小清水駅方面(西)を望む

北浜駅側を見ると遠景に網走の能取岬が見える。

原生花園から北浜方面を望む

南側は涛沸湖、斜里岳が見渡せる。原生花園が防風林の上に出来ていることが分かる。

原生花園から涛沸湖・斜里岳方面を望む

原生花園から涛沸湖・斜里岳方面を望む

原生花園の中は、散策路が整備されていて、足元も心配ない。歩くだけなら30分ぐらい、観賞しながらだと、少なくとも1時間の余裕はあったほうがいい。

原生花園内の散策路

原生花園内の散策路

7月1日の時点で以下のような花が咲いていた。

原生花園の外れで海岸に下りることができるが、看板を見ると「日本最北の鳴り砂浜」となっていた。直前に通り雨があり、砂が濡れていたせいか、鳴り音は聞こえなかった。

原生花園駅~北浜駅

原生花園駅から北浜駅までは、やはり国道沿いに歩く道しかない。ただ、浜小清水からの道すがらの風景と異なるのは、原生花園から線路までの間が比較的なだらかで、そこが原生花園となっているので、遠目ではあるが花々の群生を見ることができる。列車に乗っていて花の良く見える箇所もこの区間だ。

原生花園側から北浜への花園

原生花園側から北浜への花園

エゾキスゲの群生

エゾキスゲの群生

エゾカワラナデシコの群生

エゾカワラナデシコの群生

そして、涛沸湖から海に唯一つながる川にかかる「涛沸橋」を渡ると北浜の街に入る。北浜駅も近い。

涛沸湖から海に続く河口付近

涛沸湖から海に続く河口付近

北浜の駅に到着。こじんまりとした駅だ。中はレストランが入っていて、地元でも人気なのだろうか人が絶えない。駅には展望台が併設されていて、オホーツク海と知床の山脈を望むことができる。

予定より、やや早く着いてしまったが、人のいないホームで目の前の海を見ながら列車を持つのもいいものだ。

まとめ

今回は列車の時間に合わせて、浜小清水駅から北浜駅まで歩いたが、その間でどこが良かったかと言えば、言うまでもなく原生花園駅にある原生花園ということになる。涛沸湖も目の前にあり、砂丘と湿原の植生の違う花々を見ることができる。花の種類は他の原生花園とあまり変わらない気がするが、群生の仕方が他に比べてすばらしい。少し観光地化しているところは否めないが、ぜひ立ち寄りたいところだ。

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