初秋の北海道は旭岳に行ってきた。山頂まで登りたかったのだが、若干足を痛めていたので時間的に難しいと思い、ロープウェイで姿見の池周辺の散策コースを回ることにした。登ったのは9月7日だったので花の時期はやや過ぎてしまい、華やかさは少なかったが、紅葉も始まりかけ秋の花や色づいた実が出迎えてくれた。
少し時期がずれたせいか、人の数もそれほど多くはなく、天気も良かったので寒さを感ずることもない爽やかな散策となった。
羽田を7時55分に発、旭川空港へ9時30分に着。
旭川空港から旭岳行きのバスは少ない。タクシーは何台か止まっていたが、1万円以上になるそうだ。一人ではとても乗れないので、10時45分発のバス「いで湯号」を待つ。乗車時間は50分ほどの予定だ。
時間が余ったので空港の周りをぶらついた。駐車場の辺りから旭岳が眼前に見える。空港から東に直線で30㎞ぐらいのところにあるが、さすがに北海道最高峰の存在感のある山だ。
バスは山道をひたすら登り、50分ほどの定刻で、旭岳の徒歩での登山口にもなる旭岳ロープウエイ駅に11時36分に着いた。
昼食を取って、ロープウエイで姿見駅へ。昔は歩いて登ったが、その時は6月末頃で、途中に水芭蕉が咲いていたことを記憶している。結構長い登りだったが、今回はロープウエイで登る。
ロープウエイはなだらかな森林帯を登っていく。旭岳が近づいてくるにつれ、ところどころに紅葉の始まりが見えてきた。ここでは秋の来るのが早い。約500mを10分ほどで登っていく。1600mの高地に一気に着いてしまった。ロープウエイを降りると、さすがに空気が違うような気がした。
12時40分頃に姿見駅に到着。駅を見下ろす景観も雄大だ。
ここから、姿見の池を通る1周のコースだ。案内の所要時間は1時間ほどとあったが、山頂まで行かないので、ゆっくりと回れそうだ。
姿見駅から少し登ると、足下はごろごろとした岩や溶岩で、あまり歩きやすいとは言いにくい。駅と姿見の池との標高差は50mほどなので、きつくは無いが登りが続く。
道の両側には、秋の花が咲き始めており、夏の花々は既に終わっていたが、色づいた実をつけているものもあった。
この季節で咲き誇っていたのはリンドウ類で、青系の色が多く、所々に黄色や白の花が見られた。
花は終わってしまったが、実を付けたものも見かけた。
そして、紅葉の始まった木々が所々に現れる。
姿見の池へと進んでいくと、眼前に美しく雄大な旭岳が噴煙を上げてそびえるのが見える。登山道の状況もこのようなゴロゴロした岩が足元に敷き詰められている。普通の靴だとちょっと歩きにくいかも。
姿見の池に到着した。写真では雲があって少しぼやけてしまったが、姿見の池に映る旭岳との対比は美しい。
ここから上は、本格的な登山道になる。そして、この先の登山道には木が無くなり、岩や溶岩ばかりで足元も悪く、急に険しくなる。今回は、山頂には向かわず、ここから下山だ。
下の景色は、姿見の池から見たパノラマだ。右側の道は旭岳山頂への登山道へとつながる。
山頂と反対側の景色も雄大だ。
さて、姿見の池からは下りだ。池からの下りの道も整備されているはが、結構急だ。
そして、ロープウエイ姿見駅には、結局1時間半ほどして戻ってきた。今回の散策はここで終わりだ。
まとめ
今回は、登山は出来ず、ロープウエイで簡単に登ってしまったので、少し感動に欠けるかと思っていたが、それでも高地にいることは実感できたし、まして夏の花の時期ならば、それこそ姿見の池一周コースは最高のお花畑になっているだろうと思うと、手軽に行けることも、それはそれで良いのではないかと思った。もっとも、どこに行ってもどの季節でも自然の中にいれば、その時々の美しさを見せてくれるものだ。次の機会には、山麓駅から頂上まで踏破したいと思った。
コメント
[…] 一昨年9月に初秋の旭岳姿見の池一周コースを回ったが、今回は夏の花を見たかったのと前回登れなかった旭岳の山頂を目指して6月30日行って来ました。もう7月に入るというのに […]