襟裳岬

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北海道えりも町にある襟裳岬は日高山脈の南の果て海に沈みこむ地と思っていたが、地質学的には別の岩石層なのだそうだ。しかし、岬の先に点々と続く岩礁はまさに最先端を彷彿とさせる。周りに遮るものがないので、海からの強風が容赦なく吹き付ける。岬には襟裳岬灯台があるが、昔はこの前を歩くときには「霧笛」に気を付けるように言われたことがある。霧が出ると独特の音が大音量で鳴るのだが、今はもう無いようだ。

えりも岬(国土地理院地図閲覧サービスより)

襟裳岬(国土地理院地図閲覧サービスより)

えりも岬の駐車場は「風の館」を目指していくと良い。大きな駐車場と「襟裳岬観光センター」がある。
風の館は岬の地下部分にあり、襟裳岬に関する展示や、屋内から岬を見ることができたり、岬の岩場にいるゼニガタアザラシを観察できるとのこと。着いた時間が少し遅かったので入場は出来なかった(開館時間の30分前に入らないといけない)が、風の特に強い日や雨の日などには便利だろう。

えりも岬風の館

襟裳岬風の館

襟裳岬灯台は、駐車場から風の館の横を過ぎた上にある。白亜の灯台で、昔はこの前に大きなスピーカーのようなものがあって、霧笛を鳴らしていたと思うが、今はその面影もない。

えりも岬灯台

襟裳岬灯

襟裳岬展望台から望む岬の景観。岩礁が先に続いている。

えりも岬

襟裳岬

灯台周辺にはいくつかの展望場所があるが、そこから階段をさらに下ることができる。そこには、襟裳岬突端という場所がある。

えりも岬突端

襟裳岬突端

突端から下を覗くと、さらに先が見える。突端部分から階段が先端方向へ付いているので、さらに下りてみる。

えりも岬最先端部

えりも岬最先端部

先端部分に着くと、砂利が敷かている。ここは昆布の干し場で立ち入り禁止となっていた。ただ、脇にロープで仕切られた道があり先端まで行くことが出来る。手前の石碑は「豊国丸殉難者追悼碑」とあり、さらに先にある柱のようなものは「襟裳神社旧鎮座祠跡」となっていた。現在は町中に移転した襟裳神社が昔はここにあったという。海を見守る神社が祀られていた、まさに襟裳岬の最先端の地だ。

えりも岬最先端

襟裳岬最先端

襟裳岬の先端から戻り駐車場から岬の西側の景観。夕方が迫ってきて、遠くが赤みがかってきた。

えりも岬から内陸西側

襟裳岬から内陸西側

場所を移動して、夕陽の沈む光景を狙ってみた。襟裳岬は東西に開けているので、朝日も海から上がるのを見ることが出来るのだろう。

えりも岬の日没近く

襟裳岬の日没近く

やっと日没、強風の中で待つのは結構つらい。

えりも岬の日没

襟裳岬の日没

襟裳岬は、あまりにも有名で観光地化しているところもあるが、風が強いという環境のせいか、周りにほとんど建物が無く、かつ、本来ならば地上にあってもおかしくない「風の館」も地下に収まっている。そのため、余計な物のないそのままの景色を見ることが出来る。交通の便があまり良くなく、主要都市からも遠いので、なかなか行きにくい所だが、その雄大な景観は一見するに値するところと思う。

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