北海道稚内市猿払村という北海道北部東海岸沿いに、エサヌカ線という国道から海岸側に1本入ったところに直線道路で有名な一本道路がある。ベニヤ原生花園から宗谷に向かう途中にあたる。その道路の周辺にエサヌカ原生花園があるとのことで行ってみることにした。
エサヌカ線は途中でクランクしており、クランク部の南側8kmと北側4kmの部分を言うようだ。
ベニヤ原生花園側から海側の農道のような道を辿りながら行くと、突然のように真っ直ぐな道路が現れる。南側から入ると、道路の両側は牧草地になっていて、原生花園という様相は無かった。途中のクランク部分を通って北側に入ると、風景が少し異なって、平原だが牧草地ではなく草原のようになっている。どうやら北側の部分が原生花園ということのようだ。ハマナスなどが遠くに見えるが、入るところがなく、所々に海側や陸側に向けて曲がり角があるが、その先に何があるのか判然とはしなかった。
残念ながら、原生花園として見ることは出来なかったが、エサヌカ線の真っ直ぐに延びる道は、開放的で気持ち良いものだった。
ベニヤ原生花園を出て宗谷方面に向かう途中で、海側に入っていくと、ジグザグに曲がりながらエサヌカ線に出た。周りは牧草地帯でさえぎるものがない。ここがエサヌカ線だと分かるのは、とにかく道が真っ直ぐ続いているということだけ。場所を示す標識は見当たらなかったので、ナビや地図を確認していく必要はありそうだ。
標識も信号も何も無いから、牧草地の中をただひたすら真っ直ぐに進む。思わずスピードが出てしまうが、こんなところで何かあったら見つけてもらうまでにどのぐらい時間がかかるんだろうかと、余計な事ばかり考えてしまいながら走る。
南から入ったので、途中のクランクまで8kmほどだが、このクランク部分に近づいてくると、それまで、両側は牧草地で全くさえぎるものがなかったが、両側は笹薮のようになってきて、遠景に小高い木々が見えるようになってくる。
ところどころにハマナスの花が咲いているところなどがあり、草原の様相となって来る。7月3日に通ったのだが時期的に咲いているものが少なかったのか隠れていたのか分からないが、北側の4kmの区間が原生花園となっているようだった。ただ、原生花園として整備されているというより、原生花園の間に道路が通っているだけで、駐車場などもないので、走りながら景色を楽しむということになる。しかし、それはさておいても、このような道があるのも北海道ならだし、広大な草原をどこまでも進むのは北海道に来たという実感を改めて感じさせるところだった。
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