サロマ湖の西側の砂州の上に「サギ沼原生花園」とあったので寄ってみることにした。場所的にはサロマ湖の東側にあるワッカ原生花園の反対側に当たる位置にある。ワッカ原生花園側の砂州から、こちらには第一湖口で行き止まりになっているので、サロマ湖南岸を回って、道道656号線を東に向かってサロマ湖の西側の砂州を進んで行く。
道は広いし走りやすい。しかし、走って行ってもお目当てのサギ沼原生花園がどこだか分からない。何の標識も見当たらないし、花が咲き誇っているようなところも見当たらなかった。地図上では行き過ぎてしまったようなので引き返した。ナビでサギ沼という沼の位置にまで戻ると、サロマ湖側に駐車場があった。寄って、そこにある案内地図を見ると、駐車場の反対側がサギ沼となっている。
どうやら、この駐車場の道路を挟んで反対側の一帯がサギ沼原生花園のようだ。道路標識も「駐車場」としか書いてないので分かりにくい。
なお、サギ沼は草に隠れて見えなかった。また、花もハマナスやノハナショウブぐらいしか見えなかったので、原生花園としては少し寂しい感があった。
駐車場からは原生花園だけでなく、サロマ湖を望めるように湖側に開けたところだったので、対岸の陸地側を見ることができる。
名前の由来となっているサギ沼は地図で見ると、駐車場から見て、やや左手にあるようなので、次の写真の辺りにあると思うのだが水面を確認することは出来なかった。なお、原生花園の中に入る道も無いので遠くから眺めるだけになってしまう。柵も何も無いので入ろうと思えば入れるかもしれないが足元がはっきりしないのでやめた方が良いだろう。
望遠で見ると、草の中にはノハナショウブの群落がいくつも見えた。
道路に近い土手側はハマナスの花が咲いていた。
原生花園の反対側はサロマ湖に向けて開けている。ここに向かう途中は比較的木が多く、サロマ湖が木々の間に見え隠れするので、サロマ湖を展望するには良い所だ。対岸(陸側)の景色が良く見える。
もともとサギ沼原生花園の案内はあまり見かけなかったが、今回の旅行の目的のひとつが原生花園巡りだったので、原生花園と名の付くところは全部寄ることにしていた。よって、そのひとつに寄れたことでは満足している。
花があるかどうかは時期の問題もあるから今回行った時の姿が全てだということではないだろう。だが一方で、ここのように自然に全く手を付けていないという点では本来の北海道らしい原生花園の姿なのかもしれない。
華やかさを求めるには少し物足りなかったが、もしかすると隠れスポットなのかもしれない。
コメント