北海道石狩市の北部にある雄冬岬は北海道三大秘岬(他は室蘭の地球岬と根室の落石岬とのこと)と言われている場所であり、稚内から日本海側を下って来た機会なので、ちょっと足を延ばして行くことにした。留萌から約40㎞あり、海岸線をいくつものトンネルを通って辿り着く。道は整備されていて、今となっては秘境というべきなのかは分からないが、この道の工事も大変だったんだろうと想像がつく。増毛を過ぎた辺りから、奇岩が点在する海岸沿いの道になり、反対側は崖だ。そこをトンネルが貫いて走って行く。目的地は雄冬岬展望台だが、雄冬漁港の辺りで山側に展望台への道がある。雄冬集落は漁港よりやや先にある。
雄冬漁港から岬を望むと、断崖絶壁がそのまま海に突き出していて、そこをへばりつく様に道路が続いている。
展望台があるので、登ってみた。漁港のある場所の反対側に登り口があり、駐車場まで舗装されている。駐車場のところに展望台への階段がある。
登り口に開放時間の注意書きがある。利用期間は5月~10月で冬場は開いていないようだ。途中に「マムシ注意」の看板があった。北海道は「熊に注意」とばかり思っていたらマムシもいるんだ。
展望台は結構斬新なスタイルをしている。360度見渡せるようになっている。案内では、天売・焼尻島や積丹半島も見えるようだが、生憎の雨で雲が垂れこめていたので遠くまで見渡すことは出来なかった。
展望台の標高は135mあるそうだ。通路は所々階段だが、多くの所がスロープになっていて登りやすい。向かいは雄冬岬につながる断崖絶壁。
雲でかすんでしまっているが、展望台から見た雄冬岬。こうやって見ると、昔は陸の孤島であったと言うのも納得できる。どうやっても海を回って行くのは危険すぎる。今は、この突き出た部分の手前でトンネルに入ってしまう。
展望台の真下には雄冬集落がある。何戸あるのだろう、人が住んでいるのはこの辺りだけのようだ。
展望台から増毛方面の海岸線の様子。山が海岸に迫っており、道路はそこにへばりつく様に走っている。
海岸線の道を行くと、色々な変わった形をした岩が現れる。名前が付いているのかは知らないが、面白い形や、少し変わった色をした岩などがあり、目を楽しませてくれる。
なお、今回、思いつきで予定を変更して寄ったため、事前の調査不足で、雄冬漁港の先に「白銀の滝」というのがあるそうだが、そこまで行かずにUターンしてしまった。すぐ近くなので寄ってみるといいかもしれない。案内では、滝のある場所に雄冬岬の碑があるようだ。
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