叶崎(かなえざき)西の足摺岬

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叶崎(かなえざき)は土佐清水市の西の端に位置し、国道321号線に面している。西の足摺岬と並び称されるように、岬の景観と、その先端に続く岩礁に打ち寄せる波が荒々しい。宿毛と足摺岬の中間地点辺りにあり、321号線の叶崎トンネルをどちらから来ても、その手前で海側に曲がって細い道を進めば「叶崎灯台」入口に着く。また、叶崎トンネルの宿毛側200mほどの所に「叶崎黒潮展望台」があり、叶崎の全景を見渡すことができる。

叶崎(国土地理院地図閲覧サービスより)

叶崎(国土地理院地図閲覧サービスより)

叶崎黒潮展望台

叶崎の少し宿毛寄りのところに、叶崎黒潮展望台がある。国道321号線の海側に東屋のような建物があり駐車スペースもある。ここから叶崎の全貌を見ることができる。
こんもりとした森のすそ野は切り立った岸壁となっており、散在する岩礁が紺碧の海に浮かぶような姿は見飽きない。

叶崎全貌

叶崎全貌(叶崎黒潮展望台より)

叶崎灯台

叶崎の先には叶崎灯台がある。現在の国道321号線は叶崎の根元付近をトンネルが貫通しており素通りしてしまうが、トンネルの前後にある旧道を進むと灯台の入口に着く。ここから先は徒歩となる。灯台への道があり、約100mほどで灯台に着く。白亜の灯台が鎮座している。明治44年(1911年)の建設とのこと。建設当時のほぼそのままの姿を残しているそうだ。

叶崎灯台

叶崎灯台

灯台のある所は周りをほぼ木々に覆われているため、海を臨むことができない。
そこで、先端へとつながっているだろう小道を進んでみる。最初のころは普通に踏み固められた道だが、徐々に下がっていくと道が細くなり、崖のようなところまで出ることができる。さらにその下に降りられそうだったが、けっこう険しいそうなのでそこで止めた。

叶崎先端へつながる道

叶崎先端へつながる道

この道の途中からは木々の隙間から左右の海岸を見渡すことができ、先端部では岬の先の岩礁の並ぶ姿を見ることができる。

岬の先端からはその先に岩礁が並び、その先には太平洋一面を見渡すことができる。左手には薄っすらと足摺岬も望むことができた。

叶崎先端部より(パノラマ撮影)

叶崎先端部より(パノラマ撮影)

叶崎の両側の海岸線の様子を木々の間から望むことができた。どちらも岩壁が続き様々な岩礁が海岸線に並んでいる。

まとめ

国道を走っていると見逃してしまいそうな場所だが、一見に値する景観だ。紺碧の海といかにも荒々しい断崖と岩礁は見ごたえがある。総じて、国道側からの全景を見るのが最も景観が良い。岬の先は灯台以外は観光地としての整備はそれほど進んでいないようなので、太平洋を見渡せるような展望台はない。小道を先端の方まで行けば太平洋は見渡せるが、特に柵など無い。崖を海まで降りられそうだが、安全には気を付けたい。人が少ない分事故があると心配な気がする。

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