柏島(かしわじま)美しい海の景観

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柏島は海の透明度で有名だが、それだけでなく、その周辺には柏島の全景や断崖のそそり立つ大堂海岸を見下ろす位置に大堂展望台、荒波に立つ観音岩など海に面した絶景が満載だ。
車では、宿毛から足摺方面へ国道321号線が通っているが、途中、大月町で県道43号線に入り、ひたすら東に向かう。約14kmほど先が柏島になる。バスだと宿毛からふれあいパーク大月で乗り換え柏島行がある。宿毛から1時間40分ほどで、曜日によって違うが4便ほどある。行くにはやや不便なところもあるが、立ち寄るには十分価値のあるところだろう。

柏島周辺地図

柏島周辺(国土地理院地図閲覧サービスより)

柏島周辺の絶景スポット

柏島は沖縄に劣らず透明度が高いということでダイバーには良く知られた場所という触れ込みがあるが、それ以外にも様々な景観を見せてくれるところだ。高知県の南側に西の方に突き出した半島のような先端にある。その北側は砂浜などのある穏やかな地形だが、南側は丘陵地帯が続いており、海岸は切り立った断崖になっている。この丘陵を登ると柏島や大堂海岸を見渡すことが出来る。また、観音岩という海にそそり立つ奇岩もこの丘陵から見ることが出来る。そして、柏島に着けば一転して、穏やかで波ひとつ感じない透き通った海に出会うことが出来る。

大堂展望台

大堂展望台へは、柏島方面に向かって県道43号線の大堂トンネルという約2kmほどの長いトンネルに入る。ここを出て、次のトンネル(柏島トンネル)の手前で「一切(展望台・お猿公園)」の標識があり、そこを右折して、案内に従って行くと、1車線の対面交通路になる。くねくねと丘を登って行くと、突き当りに駐車場がある。その駐車場の先で、お猿公園と大堂展望台への道に分かれている。左側が「お猿公園」、右側が「大堂展望台」方面となっている。

大堂駐車場

大堂駐車場

お猿公園方面はここまでの道とあまり変わらないようだったが、大堂展望台方面はさらに細い道になっていたので、ここに車を置いて歩いて登った。後から車が登って来たので、登ることが出来ないわけではないようだ。上にも駐車スペースはあった。大堂展望台へは駐車場から距離で200mぐらいはあったかもしれない。

展望台には太平洋を見下ろす広場があり、その一番奥にコンクリート製の展望台があり、柏島や大堂海岸を眺望することが出来る。

大堂展望台

大堂展望台

展望台から西側に柏島の全景を見渡すことが出来る。先端の島が柏島だ。青い海に浮かぶ柏島は絵のようでもある。
手前の湾のようになった海には養殖の生け簀が並んでいる。マダイ、カンパチ、クロマグロなどが養殖されているそうで、中でもクロマグロは初めて養殖に挑戦した地とあり、今まで柏島でそのようなことが行われていたことすら知らなかった。

大堂展望台から柏島の全景

大堂展望台から柏島の全景

柏島から反転して西側を望むと、大堂海岸が見える。こんもりとした森のすそ野は海に向かって断崖となっている。こちらも見ごたえがある。

大堂展望台から大堂海岸方面

大堂展望台から大堂海岸方面

観音岩

観音岩へは、大堂展望台から駐車場に戻って、お猿公園の方に行くとその先から歩きで「四国のみち」を通って行けるようだが、車だったので、一度県道に戻って柏島方面へ向かう。途中、大きく右にカーブした先の左に「観音岩」の標識があり駐車場となっている。その一番奥まったところに観音岩の登り口がある。

観音岩登り口

観音岩登り口

ここを登ると道が分かれていた。左へ曲がる道と登る道があり、展望所の看板があったのでそちらに行ってみたが、実は展望所では海は見えるものの肝心の観音岩が見えない。そこで分岐点まで戻って、もうひとつの東方面の道に向かった。そして、その道の途中に観音岩の案内看板があり、そこから観音岩を真正面に見ることができた。よって、観音岩に直接行くには駐車場から登るときは分岐点を左に曲がると良い。
見れば見るほど観音様のお姿に映ってくる。

観音岩

観音岩

観音岩の周りは絶壁が続いている。遊歩道からは海を見下ろすことができる。海のブルーが印象的だ。

柏島周辺

観音岩から駐車場に戻り、柏島へと向かう。柏島大橋を渡って、ちょっと先に駐車場がある。そこを通りすぎて、島の中の方に入ってみた。右岸が宿毛湾で、港に泊まる船と生け簀の枠が見える。なお、先に進むと道が極端に狭くなり、後は岩壁沿いに集落があるようだったが、それ以上の侵入はせずに、元の駐車場に戻った。
駐車場から柏島ビーチに向かう、柏島大橋に向かわず、昔からの柏島橋の方向に行くと柏島ビーチという場所になる。地図からは宿毛湾側の大橋に近い本土側の海岸を白浜海岸と言うようだが、柏島ビーチの辺りの砂も白い。

柏島ビーチ

柏島ビーチ

柏島橋を渡った先には、「渡」という港がある。下記写真では手前が柏島ビーチで向かいが港となっている。

渡の港

渡の港

さて、柏島で有名な船が空に浮くような写真というのは、この:港に停泊する船のことのようだ。確かに透明度の高い水で海底がくっきりと見える。船と海底との間に何も無いかの如く写真が撮れるか試してみた。残念ながら雲が出てはっきりと太陽が出ていなかったことやたぶん光の角度もあるのだろう。なかなか思うようなものは撮れなかったが、海の美しさは実感した。

港の船

港の船

柏島の景色を堪能するには、たぶん柏島橋の辺りが一番いいのではないかと思う。波もない穏やかな海と透明でコバルトブルーに映る景観は時間を立つのも忘れてしまいそうなほど心を奪われてしまった。

まとめ

四万十川や足摺岬に訪れるならちょっと足を延ばしたい場所だ。ダイバーには人気のスポットのようだが、そのような趣味を持たない人でも、その景観は十分に楽しめる。観光化していないせいか、民宿はいくつか見かけたが、商店のようなものは見当たらなかった。 探せばあるのだろうが、自然と人の営みがそのまま手つかずで残ったような場所だ。
太平洋に続く海の色、絶壁の海岸線、そして近づけば息を呑むような透明な海岸の穏やかな景観に見入ってしまうのは間違えない。

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