高知と言えば桂浜の名前がすぐに出てくるほど有名な場所だが、オフシーズンの桂浜は人の出もほとんどなく静かな浜を散策することができた。
高知駅からは12km、高知空港からは18kmほどの位置にあり、高知駅からは桂浜へのバスも出ている。およそ1時間に1本程度は出ているようだ。
桂浜は坂本龍馬像のある側の竜頭岬(上竜頭岬)から海津見神社(わたつみじんじゃ)のある竜王岬(下竜頭岬)の間の本浜と呼ばれる弓形の美しい砂浜が中心だ。見た目は穏やかだが、意外にも、潮の流れが早いとのことで遊泳禁止になっている。
桂浜のバス停や駐車場から土産物屋などが並ぶ間を通ってすぐの所に「坂本龍馬像」が海に向かって立っている。像の高さは5.3m,台座を含めた総高は13.5mというから見上げるようだ。
像の隣に工事中のようなシートがあったが、どうやら竜馬の目線まで、この中の階段を登ると行けるらしい。残念ながら当日は鍵が掛かっていて入ることはできなかった。
はるか太平洋の彼方を見つめているという姿とその大きさに圧倒される。全国各地にある龍馬像の中でも最大のもののようだ。
坂本龍馬像の見つめる方向に向かえば、そこが桂浜だ。海岸線がきれいな弓形をしており、見ていて飽きない。波は穏やかに見えるが、潮の流れが急で複雑なため泳ぐことはできないとのことだ。海水浴場として利用されていないので、浜が自然のままに残っているのかもしれない。
下の写真の先に見えるのが竜王岬(下竜頭岬)になる。岬の上には海津見神社がある。
龍王岬(下竜頭岬)側から、ふり返って竜頭岬(上竜頭岬)側を望む。こちらの岬は高い丘ではなく、岩礁が海に連なっている。
竜王岬(下竜頭岬)の岩場に登ると、そこには海津見神社(わたつみじんじゃ)が鎮座している。龍王宮とも呼ばれていて、海・漁業・商業の神様として慕われているという。宮司さんが常駐しているわけでもないので、大きな建物はなく、神殿のみだ。創設は不明だが長曾我部時代とあるので400年以上の歴史があるのだろう。祠自体は新しくも見えるので途中で手が入っているのかもしれない。
海神見神社の先から太平洋を見渡せる。目の前は竜王岬の岩礁が波に洗われている。ここから見る景色は、桂浜の砂浜とはまったく違った浜の一面を見せてくれる。
桂浜の海の景観としては、岬間の砂浜と、竜王岬の展望につきるので、その間の往復としては30分ほどの時間となる。なお、当日開いていなかったが、桂浜には他にも「坂本龍馬記念館」や「桂浜水族館」などもあるので、寄ってみるのも良いだろう。
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