恵山(えさん)
函館の東50㎞ほどに恵山がある。車で途中まで行くことができる。標高320mほどのところに火口原駐車場がある。トイレはあるが、休憩所のような所はロープが張られて入れないようになっていた。水道はあったが飲料水ではないようだ。
駐車場の目の前で恵山の火口と噴気が見える。モクモクと水蒸気が勢いよく上がっているのが分かる。
火口原を見渡せるのは、この駐車場と山頂途中にある火口原展望台になる。頂上付近からは火口は全く見えない。駐車場からの景色だけでも十分に迫力があるが、少し登ったところでも火口を覗くことができる。
登山道は登り始めは舗装されているが、そのまま、まっすぐ進んでしまうと違うところに行ってしまう。途中に標識があり、「権現堂登山口」という方向を目指す。(展望台コースは山頂方向には行かないので注意)
登り始めの左右の景色は、まるでカルスト台地のような景観が広がる。岩肌にガンコウランが貼り付いているのでそう見えるのだと思うが、もちろん石灰岩ではない。
岩に近づけば、溶岩の流れた跡が残る大きな岩が現れる。
途中で火口の斜面が見えるところに出る。水蒸気も風の方向によっては目の前まで流れて来る。
火口の斜面の見えるところで登山道は大きく左に登っていくが、この地点で右の小高い丘に登ると火口が見えるところがある。場所的には細かい白い砂が堆積したような小山があり、せいぜい20~30mぐらい登った上のところになる。
火口を覗いたら、また登山道に戻る。
途中に、登山道を大きな岩が覆っている。木道の木の上にあるということは、そう古くない頃に岩が落ちてきたということだろう。そう思ってみると周りじゅう落ちてもおかしくない岩がいっぱい転がっている。注意して登るしかない。
しばらく登ると、左手に海が見えてくる。
途中には変わった形の岩も。何かに見える。
山頂に近づくと、これまでの登りと打って変わって、平地が出て来る。
この平地の先に小高い岩山が見える。そこが恵山の山頂になる。登山道は、まっすぐ続いているが、山頂の標識の所へは登山道から右の岩場に入っていく。この岩山一帯はぐるりと回れるので、色々な方向から山頂へ向かうことができるので、後で寄ってもいいのだが、登山道をまっすぐ行くと権現堂に向かっている。なお、そこには山頂の表示はない。
えらく狭い所に山頂はある。標高618.07mとある。国土地理院の恵山の三角点の標高は617.6mとあり差がある。なお、この標識の前にはさらに大きな岩があり、標識の場所が三角点の場所で、実際の山頂は、その岩の上ということなのかもしれない。
山頂よりさらに先には権現堂がある。鳥居と堂が鎮座している。扉は開いていなかったので中の様子は分からない。
山頂からは海を見渡すことができる。
これで、山頂での滞在は終り、後は来た道を戻る。駐車場と山頂の往復で、休憩時間なども入れて、おおよそ3時間の行程であった。
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