特急列車利用の「週末乗り放題きっぷ」と、普通列車利用の「四国再発見早トクきっぷ」
JR四国全線を乗り放題の1日用のフリーきっぷとしては、「週末乗り放題きっぷ」と「四国再発見早トクきっぷ」があるが、その名前からは違いが良く分からない。最大の違いは特急列車に乗れるかどうかという点だが、その他にも「四国再発見早トクきっぷ」では当日のきっぷの販売をしないとか、特急に乗った場合は運賃もその区間は無効になるなど、細かい違いがある。
以下に、2つのきっぷの違いをまとめてみた。
週末乗り放題きっぷ | 四国再発見早トクきっぷ | |
ねだん(大人:小児は半額) | 10,460円 | 2,100円 |
鉄道フリー区間 | JR四国全線・土佐くろしお鉄道の窪川~若井間 | JR四国全線・土佐くろしお鉄道の窪川~若井間 |
有効期間 | 1日 | 1日 |
利用可能日 | 土・休日・12/31・1/2・1/3 | 土・休日 |
利用列車 | 普通(快速)列車・特急列車 | 普通(快速)列車 |
利用設備 | 自由席 | 自由席 |
特急利用時 | 指定席利用の時、指定料金要 | 運賃・料金とも別途必要 |
普通列車の自由席以外の利用時 | 料金のみ必要(運賃は有効) | 料金のみ必要(運賃は有効) |
販売日 | 1か月前~当日まで | 1か月前~前日まで |
「週末乗り放題きっぷ」と「四国再発見早トクきっぷ」の概要
乗り降り自由な区間
どちらのきっぷも以下の区間で乗り降り自由となる
・JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)
・土佐くろしお鉄道線の(窪川~若井間)
・JR四国バスのうち、路線バス(大栃線、久万高原線)間、ただし高速バスは利用不可。
–大栃線は土佐山田~大栃間で、龍河洞、アンパンマンミュージアム、轟の滝、物部川など
–久万高原線は松山~久万高原間で、久万高原ふるさと旅行村や天体観測館など
利用できる列車
「週末乗り放題きっぷ」の場合
・普通列車・快速列車・特急列車の自由席
・指定席またはグリーン席を利用の場合は別途料金が必要。乗車運賃は有効。
・料金を払っても寝台車は利用不可・
「四国再発見早トクきっぷ」の場合
・普通列車・快速列車の自由席
・特急列車や指定席またはグリーン席を利用の場合は料金の他に運賃も必要。
利用日
「週末乗り放題きっぷ」の場合
・土曜日、休日(日曜日・祝日、振替休日、国民の休日)、12月31日、1月2日、1月3日
「四国再発見早トクきっぷ」の場合
・土曜日、休日(日曜日・祝日、振替休日、国民の休日)
・休みが連続する場合はその期間の毎日分を購入すれば実質期限を延ばすことができる。
有効期限
・1日間
ねだん
「週末乗り放題きっぷ」
・大人 10,460円、小児 5,230円
「四国再発見早トクきっぷ」
・大人 2,100円、小児 1,050円
発売箇所
・JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社
※「四国再発見早トクきっぷ」は当日の販売をしていないので、前日までに購入しておく必要がある。(「週末乗り放題きっぷ」は当日販売あり)
まとめ
2つのきっぷの違いは、基本的には特急を使えるかどうかという点ということになる。四国全周を1日で回るということで考えると、特急を使っても1日ほぼ乗りっぱなしの旅になってしまう。また、連休を利用して「週末乗り放題きっぷ」(10,460円)を毎日買うとしたら、別の「四国フリーきっぷ」が16,440円となっており有効期限3日でいつでも購入でき利用内容が同じだから2日で「四国フリーきっぷ」の方が安くなってしまう。よって、「週末乗り放題きっぷ」は1日だけの旅行用と考えた方が良さそうだ。また、その場合でも行く場所によっては別のきっぷや、きっぷの組み合わせをした方が有利な場合もあるので注意が必要だ。
一方、「四国再発見早トクきっぷ」の場合は、1日での使用ばかりでなく、3連休を使って鈍行の旅をするというような目的では一番お得なきっぷとして使えそうだ。
いずれにしても使い方を少し工夫すれば(例えば他のきっぷとの組み合わせなど)おもしろいきっぷにすることもできそうだ。
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