JR四国全線の特急・自由席がフリーのきっぷ
「四国フリーきっぷ」はJR四国とJR間を結ぶ部分(窪川~若井)のみの土佐くろしお鉄道、および一部のJR四国バスを利用できる。普通列車・特急列車の自由席が対象で、指定席やグリーン席を利用するときは別途料金が必要(運賃は有効)となる。なお、JR四国のフリーきっぷには指定席やグリーン席まで利用できる同じようなきっぷ「四国グリーン紀行」がある。ねだんは「四国フリーきっぷ」の方が安いが、有効期間が3日間と1日短い。土佐くろしお鉄道は「四国グリーン紀行」では全線(窪川~宿毛、御免~奈半利)で利用できるが「四国フリーきっぷ」では、JRの途切れている窪川~若井の間が利用できるだけで、基本的にJR四国の路線のみが乗り降り自由なきっぷということになる。また、「四国フリーきっぷ」には小児運賃があるが、「四国グリーン紀行」には無いなどの違いがある。よって、この2つのきっぷは、指定席に乗りたいか、土佐くろしお鉄道の旅を加えたいかという観点でどちらが良いか決めることができると思う。
以下に2つのきっぷの主な点の比較をしてみた。使い方次第なので、どちらが良いかは旅行の計画に合わせて決めると良いだろう。
項目 | 四国グリーン紀行 | 四国フリーきっぷ | 主な違い |
ねだん(大人) | 20,950円 | 16,440円 | 差 4,510円 |
ねだん(小児) | 20,950円 | 8,220円 | 差 12,730円 |
有効期間 | 4日間 | 3日間 | 1日の差がある |
利用列車 | 普通・特急 | 普通・特急 | ー |
利用できる席種 | 自由・指定・グリーン | 自由 | フリーきっぷでは、指定・グリーン料金要 |
利用できる他車線 | 土佐くろしお鉄道全線 | 土佐くろしお鉄道の窪川~若井間のみ | 窪川~宿毛、御免~奈半利の利用の有無 |
土佐くろしお鉄道全線の片道金額 | 0円 | 2,560円 | 差 2,560円 |
四国フリーきっぷの概要
利用できる列車
・JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)の普通列車、特急列車の自由席。
・土佐くろしお鉄道線の(窪川~若井間)の普通列車の自由席。
・JR四国バスのうち、路線バス(大栃線、久万高原線)は利用できる(高速バスは利用不可)。
–大栃線は土佐山田~大栃間で、龍河洞、アンパンマンミュージアム、轟の滝、物部川など
–久万高原線は松山~久万高原間で、久万高原ふるさと旅行村や天体観測館など
・特急列車の普通車指定席またはグリーン席を利用の場合は別途料金が必要。乗車運賃のみ有効となっている。
利用期間
・通年(利用限定期間はない)
有効期限
・連続する3日間
ねだん
・大人 16,440円、小児 8,220円
発売箇所
・JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社
まとめ
四国を一周したいという人でJRの区間だけで良いという人には、この「四国フリーきっぷ」が最もお得で使いやすいのではないかと思う。ただ、足摺岬方面や室戸岬方面を土佐くろしお鉄道を利用して旅行したいという場合には、土佐くろしお鉄道単純に全線を片道乗るだけで2,560円かかるので、どの鉄道にも乗れる「四国グリーン紀行」との差は1,950円に縮まる。さらに指定席を取るとか、1日余分に過ごせるなどを考慮すると「四国グリーン紀行」の方がお勧めということになる。どちらが良いかは旅行計画次第なので、それぞれの特徴を理解してどのきっぷを選べばよいかを決めれば良い。
ちなみに、この他にもフリーきっぷがあり、「週末乗り放題きっぷ」、「四国再発見トクきっぷ」という有効期限が1日で土日や休日限定というものもある。
なお、誕生日月に四国旅行をする機会があるなら「バースデイきっぷ・グリーン車用」13,240円、「バースデイきっぷ・普通自由席用」9,680円というきっぷがある。有効期間はどちらも3日間でJR四国と土佐くろしお鉄道を利用できる。2種類のきっぷの違いは前者が特急の指定・グリーンを利用できるが、後者は普通列車の自由席のみとなっている。非常に格安だし、同行者3人(合計4人)まで同額で購入することができるので、旅行するグループに誰かが誕生日月ならば特にお勧めだ。
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