誕生日月にJR全線と土佐くろしお鉄道を利用できる四国フリーきっぷ
出発日が誕生日のある月ならば利用できる超お得なフリーきっぷで、連続3日間をJR四国全線と土佐くろしお鉄道全線を利用できる。これの元になっている「四国グリーン紀行」と比べると36%ほど割安になっている。同じ区間を同時に利用することを条件に3人の同行者まで同じきっぷを買うことができる。自分の誕生日でも、一緒に行く人に誕生日月の人がいるならば断然お得だ。
なお、この「バースデイきっぷ」には「グリーン車用」と「普通自由席用」がある。以下に比較をしたので参考になればと思う。
グリーン車用 | 普通自由席用 | 四国グリーン紀行(参考) | |
ねだん(大人) | 13,240円 | 9,680円 | 20,950円 |
ねだん(小児) | 13,240円 | 4,840円 | 同上 |
フリー区間 | JR四国全線 土佐くろしお鉄道全線 一部のJR四国バス(路線) |
R四国全線 土佐くろしお鉄道全線 一部のJR四国バス(路線) |
JR四国全線 土佐くろしお鉄道全線 一部のJR四国バス(路線) |
有効期間 | 連続する3日間 | 連続する3日間 | 連続する4日間 |
利用列車 | 普通列車・特急列車 | 普通列車 | 普通列車・特急列車 |
利用設備 | 自由席・指定席・グリーン席 | 自由席 | 自由席・指定席・グリーン席 |
バースデイきっぷの概要
誕生日月
・誕生日のある月の1日~末日までの期間に出発する場合に適用される。(1月15日生まれならば、1月1日~1月31日のどこかで出発することを意味する)
・仮に末日、例えば1月31日に出発した場合は2月2日まで使用できるきっぷを購入できる。
・購入の際に誕生日を証明できる公的証明書(免許証、保険証、マイナンバーカードなど)の提示をしなければならない。
同行者
・誕生日月として旅行する本人以外に3人まで同行できる(合計4人)。
・同行者は家族でも他人でも良い。
・同行者は誕生日月の本人を含め、全員が全く同じ工程を旅行しなければならない。
・きっぷは「本人用」1枚と「同行者用」3枚までを購入できる。
利用できる列車
グリーン車用
・JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)の普通列車、特急列車の自由席・指定席・グリーン席。
ただし、サンライズ瀬戸は利用できない。
・土佐くろしお鉄道線全線(窪川~宿毛、御免~奈半利)の普通列車、特急列車の自由席・指定席・グリーン席。
・JR四国バスのうち、路線バス(大栃線、久万高原線)は利用できる(高速バスは利用不可)。
–大栃線は土佐山田~大栃間で、龍河洞、アンパンマンミュージアム、轟の滝、物部川など
–久万高原線は松山~久万高原間で、久万高原ふるさと旅行村や天体観測館など
※指定席やグリーン席は事前に指定を受けておく必要があり、フリーきっぷ購入時か、事前購入した場合はフリーきっぷを提示した上で購入する必要がある。
普通車自由席用
・JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)の普通列車の自由席のみの利用。
・土佐くろしお鉄道線全線(窪川~宿毛、御免~奈半利)の普通列車の自由席のみの利用。
・JR四国バスのうち、路線バス(大栃線、久万高原線)は利用できる(高速バスは利用不可)。
–大栃線は土佐山田~大栃間で、龍河洞、アンパンマンミュージアム、轟の滝、物部川など
–久万高原線は松山~久万高原間で、久万高原ふるさと旅行村や天体観測館など
※特急列車や指定席・グリーン席を利用したい場合は別途料金が必要(運賃は有効)。なお、料金を払ってもサンライズ瀬戸は利用できない。
有効期間
・連続する3日間
ねだん
・グリーン車用 大人・小児とも 13,240円
・普通車自由席用 大人 9,680円、 小児4,840円
(※)同行者も同額で購入できる
発売箇所
・JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社
まとめ
誕生日の頃に四国を一周したいという人には、最もお得なきっぷになる。「グリーン車用」だと特急の指定やグリーン車も使えて、乗り降り自由な区間も、旧JRの区間が網羅されており使いやすい。
四国のフリーきっぷには、他に「四国グリーン紀行」や「四国フリーきっぷ」があるが、「グリーン車用」は内容的には「四国グリーン紀行」の有効期間が3日と1日短くなっただけで、ねだんが大幅に違う(7,710円安い)。時期が合うならば、ぜひ使いたいし、誕生日の合う同行者を探してでも使いたいという気もする。
「普通車自由席用」は比較するものがないが、仮に高松を起点に8の字回りで、松山・高知を1周し、さらに鳴門・徳島・琴平の1周を単純に廻った場合の運賃が約15,000円超になる。これだけでも約5,300円のお得だから、いかに格安かが分かる。
誕生日の月だけの特別なきっぷではあるが、思い切って四国旅行をしてみたくなるきっぷということができるかもしれない。
コメント
[…] 四国を一周したいという人には、期間が一番長く、指定やグリーン車も使えて、乗り降り自由な区間が最も広いという点では、この「四国グリーン紀行」が最もお得で使いやすいのではないかと思う。 四国のフリーきっぷは、前段で「四国グリーン紀行」と「四国フリーきっぷ」の比較を行ったが、他のフリーきっぷとの間でも有効期間の長さと、土佐くろしお鉄道に乗るか乗らないかという点を決めれば、どのきっぷを選べばよいかが自ずと決まって来そうだ。そういう意味では分かりやすいフリーきっぷの構成になっている。 ちなみに、この他にもフリーきっぷがあり、「週末乗り放題きっぷ」、「四国再発見トクきっぷ」という有効期限が1日で土日や休日限定というものもある。 なお、誕生日月に四国旅行をする機会があるなら「バースデイきっぷ・グリーン車用」13,240円、「バースデイきっぷ・普通自由席用」9,680円というきっぷがある。有効期間はどちらも3日間でJR四国と土佐くろしお鉄道を利用できる。2種類のきっぷの違いは前者が特急の指定・グリーンを利用できるが、後者は普通列車の自由席のみとなっている。非常に格安だし、同行が3人(合計4人)まで購入することができるので、同行者の中を含めて誰か誕生日月の人がいれば、最もお勧めだ。 […]