駅で買える往復または片道2回利用で利用できる割引きっぷ
JR九州には「2枚きっぷ」というきっぷがある。JR九州内の指定の区間のきっぷを2枚発行、往復でも一方通行2回でも1か月の有効期間中に使うことができる。この他にも「ネットきっぷ」というWeb会員になると購入できるきっぷがある。ねだんを比較してみると、「2枚きっぷ」の方が、「ネットきっぷ」で当日まで販売しているタイプより若干高目に設定されている。ただ、「ネットきっぷ」は会員登録が必要で、インターネットでしか販売しておらず販売数量には制限がある。よって、会員になっていない場合や、「ネットきっぷ」が数量限定のため購入できなかった時には利用できる。なお、ねだんだけ言えば対象区間があれば「ねっときっぷ」の早割を買えば圧倒的に安くなるので、JR九州を良く使用する場合は「ネットきっぷ」の方がお勧めとなる。また、「2枚きっぷ」はその名の通り2枚販売されるので、往復か2人で利用の場合にしか使えないが、「ネットきっぷ」は片道ごとに買える。これらの点を比較考慮して購入を検討すると良いだろう。
「2枚きっぷ」と「ネットきっぷ」の主な違い
2枚きっぷ | ネットきっぷ | |
購入条件 | だれでも購入可能 | JR九州Web会員のみ |
購入方法 | JR九州の駅など | インターネットで購入、駅できっぷ受け取り |
きっぷの枚数 | 2枚(往復または片方向2回用) | 1枚 |
有効期間 | 1ヶ月(2枚を使い切る期間、個々は1日) | 1日 |
利用列車 | 指定席 | きっぷの種類で異なる |
ねだん | ネットきっぷより若干高目 | 早割きっぷなど大幅割引のきっぷもある |
販売枚数 | 特に指定なし | きっぷにより枚数制限がある |
ネットきっぷの案内:JR九州のきっぷを買うなら「ネットきっぷ」がおとく
2枚きっぷの概要
「2枚きっぷ」の種類
以下に「2枚きっぷ」の種類と特徴をまとめたので、必要に応じてJR九州のサイトで、設定区間やねだんを確認してください。
きっぷの種類 | 特徴・販売区間(反対方向も利用できる) |
2枚きっぷ (指定席) |
在来線特急・普通の普通車指定席を利用(新幹線利用不可) 福岡市内⇔長崎、大村・竹松、佐世保、ハウステンボス、中津、別府・大分、臼杵・津久見、佐伯、宮崎・都城、由布院・湯平 北九州市内⇔長崎、佐世保、別府・大分、延岡・南延岡 博多⇔肥前鹿島、武雄温泉 鳥栖・久留米⇔大分・別府 長崎⇔佐賀 熊本⇔大分・別府 別府・大分⇔長崎、宮崎・南宮崎、鹿児島中央 |
2枚きっぷ (自由席) |
在来線特急・普通の普通車自由席を利用(新幹線利用不可) 博多⇔門司港、小倉、黒崎、折尾、下曽根、佐賀、肥前山口、行橋、日田、豊後森 博多・吉塚⇔鳥栖 北九州市内⇔佐賀 鹿児島中央⇔延岡 大分⇔中津、佐伯、日田、豊後森 南宮崎・宮崎⇔延岡、日向市 宮崎空港⇔延岡、日向市、都城・西都城 宮崎⇔都城・西都城、鹿児島中央 延岡⇔都城・西都城 鹿児島中央⇔都城 |
2枚きっぷ (乗車券) |
普通列車(快速列車含む)の普通車自由席を利用 長崎⇔佐世保 西唐津・唐津⇔天神・博多・東比恵・箱崎宮前、六本松、福岡空港・貝塚・福大前 |
B&Sみやざき 2枚きっぷ |
九州新幹線自由席(博多~新八代)と新八代から高速バスの利用 福岡市内⇔人吉IC、えびのIC、小林IC、都城北、宮交シティ・宮崎駅 |
九州新幹線 2枚きっぷ |
九州新幹線および特急の普通車自由席の利用 吉塚・博多⇔筑後船小屋、新大牟田 博多⇔新玉名 福岡市内⇔熊本・水前寺または上熊本、光の森、新八代・八代、新水俣、出水、川内、鹿児島中央、宮崎(鹿児島中央経由) 北九州市内⇔熊本・水前寺または上熊本、鹿児島中央 佐賀⇔熊本・水前寺または上熊本、鹿児島中央 長崎⇔熊本・水前寺または上熊本、鹿児島中央 佐世保⇔熊本・水前寺または上熊本、鹿児島中央 別府・大分⇔鹿児島中央 出水⇔鹿児島中央 新水俣⇔出水 |
九州新幹線 日帰り 2枚きっぷ |
九州新幹線の普通車自由席を利用、1日の内に2枚を使う 吉塚・博多⇔新鳥栖、久留米、筑後船小屋、新大牟田 博多⇔新玉名 |
2枚きっぷの利用方法
・2枚のきっぷを1人で往復、2人で片道使用できる
・上記の設定区間のみの販売
・出発の前に駅・旅行の窓口・九州内の旅行会社で購入、指定席も同様(車内では販売しない)
・2枚きっぷ(自由席)、B&Sみやざき2枚きっぷ、九州新幹線2枚きっぷで指定席を利用したい場合は乗車前に指定券を別途購入すれば利用できる。
・2枚きっぷ(乗車券)で特急等を使いたい場合は、乗車前に特急券等を購入すれば利用できる。
・九州新幹線2枚きっぷは新幹線と並行する在来線の区間の特急自由席に乗車できる。
・九州新幹線日帰り2枚きっぷは自由席限定のきっぷとなっている。新幹線に並行する在来線には乗車できない。
まとめ
2枚きっぷは、どの区間でも販売しているわけではないので、事前に調べておく必要がある。販売は通年で行われており、販売枚数の制限もないから適用できる区間があれば利用したい。なお、「ネットきっぷ」は会員になれば格安なきっぷとなっているので、良く使う場合には会員になるのが賢明だ。入会金や年会費も無いので気楽に加入してみると良いと思う。違いは販売枚数が限定されているので、きっぷが取れない場合がある。そんな時には2枚きっぷで対応できる場合があるので調べると良いだろう。
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