ワッカ原生花園はサロマ湖の東側の砂州の上にある広大な草原だ。アイヌ語の真水を意味するワッカから名付けられたそうで、その真水によって草原が形成されたとのこと。東西20㎞に及ぶ大きさで国内最大規模の原生花園ということである。7月2日に訪れたが、華やかさという意味では少し時期が遅かったのかもしれない。
なにしろ広大な原生花園なので、全域を回ろうとすると徒歩では結構時間がかかってしまう。ネイチャーセンターで自転車を有料で貸してくれるので、それを使うのも良さそうだ。なお、ネイチャーセンターから海の手前の丘までのお花畑には中に入るいくつかの小径があり散策することができる。藪に隠れるように様々な花が咲いていた。のんびり歩いて色々な花々を探すのも楽しかった。
サロマ湖の東側の砂州が湖側に突き出して湖を分けているように見えるところがある。そこがワッカ原生花園の中心部で、西側に広大なサロマ湖、東側に湿原のようにも見えるサロマ湖の一部が見える。
入口にはワッカ原生花園ネイチャーセンターがある。原生花園の案内や売店、貸自転車等も揃っている。
ネイチャーセンターを挟んで東西に二つの湖が見えて来る。
入口から、北に向かって海に向かう道が続く。道は舗装されており、車も通れるような道となっている。
約700mほどだろうか進んで行くとあずま屋が草原の先に見えて来る。
あずま屋まで出ると左右に道が整備されており、サイクリングコースとなっていて、龍宮街道という名前が付いていた。
あずま屋の横を通ってそのまま真っ直ぐに進むとオホーツク海に出る。
今回、サイクリングはしなかったので、オホーツク海を見た後は、元の道を戻って、途中から原生花園の草原の中を歩いてみることにした。中央の道から、東側に何本かの細い道があり、原生花園の中を回れるようになっている。
入っていくと、外からは気が付かなかったような花がいくつも咲いていた。時期のせいか、例えばエゾカンゾウやエゾスカシユリの群生のような様は見られなかったが、比較的小さな花がそこここに咲いており、花を探す楽しさは十分に味わうことが出来た。
この時期で見られた花は以下のようなものであった。
海まで行き、戻りながら原生花園の中を回る一番手頃なルートだったが、おおよそ45分ほどで回ることが出来た。時間があれば自転車でサイクリングというのは、舗装された草原の道を走るようなので爽快感があるだろう。今回は歩きだったが、草原の小道の中に入ると人の姿もほとんど見えず自然の中に包まれた感があった。まさに広大な北海道という雰囲気のある場所だった。
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